肩甲骨の動きが制限され、胸郭、背骨や骨盤の動きも悪くなることで、本来正常な動作に大きな負担がかかりやすくなります。そしてご存じの通り、無意識に行われる"身体を庇う"という動きがこれらの症状を引き起こしていることが非常に多いです。

特に肩関節は本来の動きが制限されやすく、無理に腕を上げる動作の繰り返しで炎症が起こり、五十肩になる可能性が高まります。

肩甲骨の可動域が悪くなると、頸椎（首の骨）の動きも制限され、それにより顎を引く動きより頭が前に出てしまう姿勢が多くなり、姿勢が崩れやすくなります。猫背や反り腰のどちらも顔が前に出ることがあり、頭はボーリングの玉程の重さがあるので、それを支えることで首肩まわりの筋肉が硬くなって酸素と血液が滞りやすくなることで頭痛やめまいにつながります。

肩甲骨の動きが悪くなると、猫背や反り腰になりやすくなります。これらの姿勢は腹筋を使わなくなる頻度が減り、使われなくなった腹筋は筋力が落ち、お腹を引き締めるものがなくなったお腹は前に出やすくなるのです。

　肩甲骨の内側には熱産生をする細胞があり、これが働くことで痩せやすい体質になります。逆に言えば、動きが悪いと熱産生は弱まり痩せにくい体質になります。